« Read My Lips / Sophie Ellis-Bextor | トップページ | Permission to Land / The Darkness »

2004.01.13

ビリー・ミリガンと23の棺 / ダニエル・キイス

ビリー・ミリガンと23の棺〈上〉久方ぶりにダニエル・キイスを。『ビリー・ミリガンと23の棺』を冬休みを利用して読了。前篇でもある『24人のビリー・ミリガン』をはじめて読んだときは、あまりの衝撃に似たような多重人格ものの本にそのあとも手を出していました(下参照)。『ビリー・ミリガンと23の棺』は、『24人のビリー・ミリガン』ほどの衝撃はなかったものの、ビリーの苦労がひしひし伝わる作品になっていました。読む前は『24人のビリー・ミリガン』のように多重人格を紐解いていく話かと思っていたのですが、中身はむしろ、多重人格障害を抱えながらも懸命に生き抜く様を描いたもの。少々期待していたものとは異なっていましたが、読み物としては興味深いものでした。多重人格の判断にはまだ専門家の間でも意見がわれるようですが、ミリガン本にはそれが事実と思える何かがあるような気がしています。著者がなによりミリガンの多重人格性を信じているからこそ、読んでいるこちらも事実として受けいれることに抵抗がないのかも。けど、人格が交代するのはともかく、実年齢にそぐわない人格がいたり、男性に女性の人格がいたりすることに、本人および周囲の人がおかしく感じることがないのかがすごく気になります。傍目から見ると突っ込みどころ満載だと思うんですが……

他によんだ関連本は以下の3つ。『失われた私』は『24人のビリー・ミリガン』の中でも触れられている本。シビルという女性の多重人格障害の治療をまとめたもの。『24人の……』を興味深く読まれた方は、同様にはまるはず。また、それより前に書かれたものとしては『私はイヴ―ある多重人格者の自伝』があります。こちらは映画にもなっているようで(『イヴの3つの顔』という映画。この年のアカデミー主演女優賞をとっています)、発表当時話題になったことが伺えます。どちらもハヤカワノンフィクション文庫から発売中。この2冊は『24人のビリー・ミリガン』発刊前に出版されたものですが、『24人の……』がベストセラーになったこともあり、その後数多くの関連本が出版されました。『ジェニーのなかの400人』もそのうちの一つです。出た直後にハードカバーを図書館で借りて読んだのですが、今はハヤカワノンフィクション文庫に収録され書店に並んでいます。23人の人格が存在していたことだけでも驚きだったのですが、こちらは400人……






|

« Read My Lips / Sophie Ellis-Bextor | トップページ | Permission to Land / The Darkness »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/790/368918

この記事へのトラックバック一覧です: ビリー・ミリガンと23の棺 / ダニエル・キイス:

« Read My Lips / Sophie Ellis-Bextor | トップページ | Permission to Land / The Darkness »