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2006.01.22

朝びらき丸東の海へ / C.S. ルイス

『ナルニア国物語』の公開が近づいてくるにつれて、試写会の話も聞こえてくるようになって来ました。ベネッセ主催で武道館・大阪フェスティバルホールで行われるそうで。うーむ、ベネッセ主催ですか~確かに児童書がベースになっているのでこれはありかなと。でも、武道館で試写会って、席によってものすごーく見づらそうなんですが……それとも、募集人数が少ないので、全席アリーナ状態で見やすいのか知らん。

朝びらき丸東の海へ ナルニア国ものがたり (3)ようやくシリーズ3作目の『朝びらき丸東の海へ』を読了。今回は、ペペンシー兄弟姉妹のうち、次男と次女のエドマンドとルーシーがナルニアに行くことになります。もう一人、いとこのユースチスも一緒に。行った先は、カスピアン王子が公開中の船。彼の叔父である前の王が、7名の人間を追放目的で航海に行かせたのですが(この辺は前作であまりにさりげなく触れられているので、そんな記述あったけなぁ、と思う人が多かったのでは、と密かに思っていたりします)その行方を追う航海に出ていたところに乗り込んだわけでです。その後、彼ら3人は一緒に航海に行くことになり……ってな感じで話は始まります。

あるクライマックスに向けて話が盛り上がっていく前2作とは違って、航海中にいろんなことがありました的な、どちらかというとエピソードをつないで話が続いていく感がありました。これは映画にするのはちょっと大変かも……ラストも淡々と終わる感じがしたしなぁ。でも、映像化されたらぜひ見てみたいシーンなどもあり、やっぱり映画化されたら見に行くことになりそうです。片足のエピソードがとっても気になります。

ユースチスが当初かなり批判的にナルニアでの経験を受け止めます。彼の両親が、当時としては進歩的な人として描かれており(直接登場はしませんが)、その子供ということでユースチスはかなり現実的な子供として育てられたという設定。現実的、というか、空想力0、といったほうがいいかも。とにかく絵空事ははなから馬鹿にするタイプ。なので、ナルニアにつれてこられても見ること聞くことすべて受け入れがたいことばかり。前半の彼にはいらいらさせられます。そんな彼もある事件をきっかけに変わり始めます。その後はそれほど気に障るキャラクターではなくなっていくので安心して読み進められました。彼の両親は、戻ってきてからの彼の変わりようにきっと驚いたことでしょう……

そんな彼の両親の先進的なところを筆者はかなり批判的に描いているわけですが、今この作品を読むと、ユースチスの両親が実践していたことのいくつかは今当たり前になっているようです。例えば、栄養補強としてサプリメントみたいなのを摂取する、みたいなことが書いてありましたが、これは今では普通だし。ルイスは比較的保守的な人間だったのかなぁと思ってしまいました。

次の作品『銀のいす』でようやくシリーズの折り返しになります。冬休み中にシリーズ読了することはできませんでしたが、映画公開までに全部読めるかなぁ。


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