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2006.02.26

銀のいす / C.S. ルイス

いよいよ来週から『ナルニア国物語』が公開に。昨日は先行公開だったようですが、どれくらいの入りだったのでしょうか。映画館では思ったほど予告編が流れておらず、またメディアの露出度も『ロード・オブ・ザ・リング』と比べると少ないような気もしないでもないです。うーん、『ロード……』ほどの興業収入は無理っぽいか知らん。

銀のいす ナルニア国ものがたり (4)ということで、シリーズ4作目の『銀のいす』読了。今回は前作で初登場したユースチスと、今回初登場のジルがナルニア国に行く事になります。当然、こちらの世界ではそれほど時間は経っていないものの、ナルニアでは結構な時間が過ぎており、カスピアン王子はもうすっかり年老いています。そんな王子の最後の望みは、行方知らずになった息子を探すこと。ということで(かなり端折っていますが)、息子を探す旅に出る二人。今回の相棒は、泥足にがえもん。さて、どんな旅になりますやら……

前作では、現実で頭ががちがちになっているユースチスが批判的に描かれていましたが、今回はジルがちょっと痛い役どころで。ナルニアに行きたくてユースチスと一緒に来たわけなので、ナルニアを否定しているわけではないのですが、旅の道中の行動がちょっとねぇ。ユースチスの方がまともに見えることも多々ありました。

相棒の泥足にがえもんがいい味出してくれます。何事にも悲観的なマイナス指向なのですが、行動はそうではなく、最悪なことを想定して口に出しつつも、行動は積極的。失敗したら……と考えてなにもしないのではなくて、常に行動を伴うマイナス指向な人、という感じかしらん。物語のクライマックスでもおいしいところを持っていってくれます。これ、シリーズの中でも結構お気に入りのキャラになりました。

ラストにいつもことながら現実の世界に返ってくるのですが、うーん、戻ってきた後の展開が……こうきたか~という感じでした。自然な展開ではありましたが。単純に比較はできないものの、映画版『ネバー・エンディング・ストーリー』を思い出してしまいました。映画版のラストに原作者のミヒャエル・エンデは大激怒したらしいのですが、『銀のいす』を読んだエンデの感想を聞いてみたかったなぁ。読んでいたかなぁ。

映画にはしやすいなぁというのが読了後の感想。クライマックスに向かう途中でいろんな出来ことがおきるという映画の脚本向けの作品ですな。クライマックスも映画にしたら結構すごいシーンになりそうだし。映画向けのキャラクターも多かったし。ということで、この作品まで映画化してほしいなぁ。

しかし、「泥足にがえもん」という翻訳。それに彼のしゃべりの翻訳。どれをとってもすごすぎです、瀬田さん。これほどキャラクターがいきいきしている翻訳はそうないなぁ。英語ではどんな風に表現されているのかすごく気になります。


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