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2010.07.29

ハプニング ( The Happening )

シャマラン監督の新作『エアベンダー』が公開中。3Dになっているので機会があれば劇場で見てみたいものです(さすがに今3D対応テレビを買うほど勇気はありませんので……)。ただ、芳しくない評価もちらほら聞こえてくるので、ちょっと躊躇してしまうのも事実。今回の映画はアニメが元になっているようで、彼の原作ではないよう。シャマラン監督オリジナルの映画はちょっと最近はあわないことがあるので、むしろ原作があるほうが楽しめたりするのか知らん。シャマラン監督は自分が原作を書いた作品しかとらないと思っていたので、原作がある作品を撮ったというのには少々驚きでした。

好みの映画ではないのに気になるのがシャマラン監督の怖いところ。それだけ『シックス・センス』のインパクトが大きかったということなのだと思います。きっとまたあの驚きをもう一度体験させてくれるのでは、という気持ちだけでついつい彼の作品に手をだしてしまうんですな。ということで、つい、ふらふら~と『ハプニング』をレンタルしてきてしまいました。

ハプニング (特別編) [DVD]突如、多数の人が一斉に自殺行為を始める現象が起こります。事象が起こる場所が広がる中、安全な場所へ逃げようとする主人公とその妻、友人、その子供。彼らは無事に安全な場所まで行き着けるのか?また、いったいに何が原因で何が起きているのか……

といった感じで冒頭からかなりインパクトのある映像が。あっという間に話に引き込まれます。ただ、そこからの展開がいかにもシャマラン監督作品という感じで進みます。SF映画やスリラー映画だと、政府関係者や科学者が主人公になり、事象の原因追求と対応に終われるさまが描かれるのですが、『ハプニング』ではずーっと一般市民の視点が維持されます。

なので、スリラーやSF映画というよりも、とんでもない状況に放り込まれた夫婦関係にトラブルを抱える男女がそんな状況の中もう一度やりなおしていくことを模索していくという、どちらかというとヒューマンドラマな映画に仕上がっています。

実際、想像もできないようなことが起きたときって、映画やドラマと違って、『ハプニング』のように、一市民としてテレビや携帯電話で情報収集しつつ、周りと助け合いながらなんとかやっていく、という感じになるはずなので、ある意味リアリティのある演出ではあるなぁ、と思いました。自分たちの見えないところで政府のお偉いさんや科学者の面々が死ぬ気でがんばっているのかも知れませんが、一市民では彼らの活躍等々は間接的にテレビのニュース等々で触れるくらいでしょうし。なので、テレビのニュースがところどころ出てくる演出はなかなか興味深いものがありました。

SF映画やスリラーを期待すると、あれっという感じになるので、その点を事前に理解した上で見れば意外と楽しめるのかもしれません。監督の以前の作品の『サイン』が演出的に『ハプニング』にかなり近いなぁと見終わった後に思いました。あちらもSF的なシチュエーションではありながら、非常にミニマルな話がつづられます。政府の偉い人も科学者も出てきません。同じ題材でも視点が変わるとえらく話がかわるもんだなぁ、と痛感させられた作品でもあります。

なので、『ハプニング』はSFやスリラーの棚に置かないで、ドラマのジャンルに置いたほうがいいと思います……

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