2004.05.25

犀 / 燐光群

仕事の合間をぬって久方ぶりに芝居を見に行ってきました。芝居をよく見る知り合いに薦めてもらって燐光群の「」を。タイミングよく朝日新聞の夕刊に劇評が掲載されていたのでそれを読んであらかじめ予習しておきました。評のおかげであらすじが頭に入っていたので芝居にはすんなり入っていけました。

ものすごくぶっちゃけて書くと、主人公の周りの人間が次々と犀(動物のサイですな。こうかくとはしらなんだ~)となっていく、というお話なのですが、脚本がかかれた当時の全体主義に傾倒していく世評を批判したものだそうです。サイになっていく人々が全体主義に系統していく一般の人とかさなるわけですな。この手のテーマは多分に現代的なせいか、今の世の中にも当てはまります。と、なんか朝日の評そのまんまですが。

評にもありましたが、主役の人の演技、ものすごい絶叫系です。つばが飛ぶのが見えるし、序盤から汗だらだらの熱演(単に照明が暑かっただけなのかもしれませんが)。絶叫系とは聞いていましたがまさかあそこまでとは。舞台と距離があれば多少はインパクトが減じたのかもしれませんが、会場がまさに小屋という感じで役者との距離が非常に近く、役者の熱意が痛いほど伝わってきました。緩急はついており、緩い(=静かな)部分が非常に目立つ結果となっています。演出だとは思いますが、役者も大変だなぁの一言でした。一回でものすごく体力消耗しそう。

舞台をはさむ様に観客席がおかれており、また観客席通路や観客席後ろも演出として利用するので、小さい場所でありながらなかなか臨場感あふれる芝居になっていました。舞台をはさんで向かいの席に座っている人と目がたまに合うのがなんか変な感じでした。


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